白衣の歴史とスクラブが導入された背景

現在、看護師の白衣としてスクラブがよく選ばれています。
歴史的に見ると、スクラブが導入されたのは最近のことです。

白衣の発祥は中世ヨーロッパと考えられていて、教会で修道女が着ていたロングのワンピースと白のエプロンが白衣の原形と言われています。
看護という観念は西洋医学の発展とともに生まれ、その際、白のワンピースを着た修道女が病人の看護にあたっていたことが白衣の始まりとされています。

患者にとっては白のワンピースに身を包んでいる女性が看護師と一目でわかる点がメリットであり、特に大きく仕様が変更されることなく戦後も用いられてきた背景があります。

その後、人々は機能性を重視するようになり、ワンピース型からスクラブが着目されるようになりました。
スクラブが導入されたのは1990年代のことで、アメリカで手術着として採用された歴史があります。

医師も看護師も手術の際には衛生的な白衣に身を包み、細かな作業をすることも、機材の出し入れをしたりすることも必要になります。
そのため、動きやすくて、何度もしっかりと洗濯してきれいにでき、長時間着ていても不快感がないことが重要です。

その機能を兼ね備えた白衣として着目されたのがスクラブなのです。
手術用としての機能性に加え、カジュアルな雰囲気があるのも後になって注目されるようになりました。

その影響もあり、スクラブは手術用だけでなく、病棟や外来の業務の際にも着用する白衣として定着するようになりました。
上記で語ったような白衣のアレコレについては、こちらのサイトにもまとめられていたので、深堀りしたい方はぜひアクセスしてみてください。